私の前回のブログ記事では、DAMコミュニティで共通に見られる7つの歴史的な前提を共有しました。これは、今後を展望する上で再評価に値するものです。第一に、機能上、事業ユニット、および代理店/ブランド/チャネルパートナーのサイロの壁を打ち砕くのは困難なため、エンタープライズDAMは、今までも今後も決して機能しない希望のないアイデアになっています。これは完全に理解できる視点であり、ギリシャ神話のシーシュポスのような報われない努力の経験から得られたものです。ですから、目標をすり合わせる苦労、コンテンツのタクソノミーとボキャブラリの標準化、組織の境界を越えた技術の採用のために何度も繰り返される訓練や支援など、個人的な苦労話が数多くあります。私たちの中には、相対的には少ないかもしれないが、それでも確かに成功した人も多くいます。しかし、通常はこれらの成功は部分的または短期的なものにすぎず、次の再編成、リーダーシップの変更、買収または売却によって阻止されたり、効果を薄められたリ、または逆戻りさせられたリするものです。そう考えると、真のエンド・ツー・エンドのエンタープライズ・デジタルアセット管理の実現を放棄したり、縮小したりした人が多いことはよく理解できます。

しかし、現在ではサイロの破壊がますます不可欠かつより現実的にする要件が整い始めています。

第一の要件は、ここ数年の間に構築されてきたもので、最重要と位置付けられる顧客体験です。業種にかかわらず、顧客体験が最も重要な差別化要因となっているということは、これまでに何度も言われてきました。McKinsey、Gartner、Forresterなどの調査会社をはじめ、アナリストコミュニティは口をそろえてこのことを指摘し続けています。シームレスな顧客体験のビジョンを実現するためには、組織全体が一丸となって機能する必要があります。クリエイティブからマーケティング、販売、財務、物流、サポートに至るまでの各部門が、一貫したコンテンツにアクセスしてそれを利用できるようにしなければなりません。

顧客体験はチームスポーツ

DAMの拡大範囲をサポートする第二の要件は、マーケティングを超えたDAMユースケースの重要性が増していることです。これは、Forrester社の「デジタルアセット管理ベンダー情勢」で強調されています。その中には、過去数年間に使用していたメディア&プロダクション、エンタープライズ、マーケティングのDAMユースケースを示すVennダイアグラムも含まれています(ここをクリックすれば、無料のコピーをご覧いただけます)。このように、ニーズとユースケースは確立され、エンタープライズDAMをサポートするうえで今まで以上に重要になっています。しかし、どうしたらそれは実際に実行可能なのでしょうか?

今日の市場では最新で先進的なDAMを導入することにより、企業がコンテンツをすべて1つのシステムに移行することなく、企業全体のコンテンツを活用(検索、発見、使用、公開)することができることが知られています。最後の文が非常に重要な意味をもつのは、過去の努力はまさにその点で行き詰っていたからです。

今日、意識が高く展望をもつ企業は、統合と移行の目標から始めますが、組織全体に異なるコンテンツリポジトリが3個、10個、100個あって、すべて固有のデータモデルがあり、特定のビジネスプロセスや他のアプリケーションへ統合され、ユーザーはそれらに投資しているため、実際にはこれらのシステムを停止させることは非常に困難になっていることに気付きます。しかし、組織が必要とする限り、これらのシステムを継続して実行できるグローバルシステムでは、生みの苦しみはずっと少なく、素晴らしいユーザーエクスペリエンスとすべてのコンテンツへの完全なアクセスを提供するグローバルなDAMが可能となります。

すべてのシステムにアクセスするDAM

このようなアクセスを可能にする新機能は、主にAPIを通じて開発されています。APIは、さまざまなアプリケーションがお互いに対話する手段であり、コンテンツがサイロを飛び越えるようにするロケット動力のユニコーンによく似ています。

虹を超えて飛ぶ

この春、ChiefMartechは、マーケティング技術ベンダーの数が2011年のわずか150社から5,000社に増えたと報告しています。これは、企業のマーケティング・スタックがますます複雑化していることを示しています。つまり、画一的なスイートでコンテンツの課題を解決するという考えは、ますます不確かなものになっています。

幸運なことに、DAMに統合する必要のある統合ポイントの「ユニコーン」APIの可用性と成熟度は常に向上しており、これらのアプリケーションをすべて一緒に接続することは実現しやすくなっています。

API統合レポートの2017年版によると、APIの数は2010年から758%増加しています。

したがって、同じシステム内の複数のユースケースをより簡単に満たすための新しいDAM機能と、APIを使用したより優れた接続性との間で、部門の制約のないコンテンツのエンタープライズDAMビジョンがいよいよ現実味を帯びてきています。

このシリーズの第3回では、コンテンツの制作がどのように変化しているか、また個々のコンテンツを個別に作成および編集することの重要性が減ってきていることについて説明します。

このブログシリーズに興味がありましたら、11月中旬に開催されるDAM LA 2017カンファレンスで、DAMのトレンドとその対応について意見交換ができればと思います。コードURI100を使って割引料金で登録できます。パネルセッション「ツールズ&ソリューションズ:ベンダーはどのようにDAMの課題にアプローチしていくか?」および他のトークセッションで意見を述べる予定です。お会いできるのを楽しみにしています。