このブログは、DAMコミュニティが時間をかけて発展させてきた考え方のうち、再評価する必要があるものを取り上げた本シリーズのパート6にあたります。

このブログでは、DAMの役割がアーカイブ・リポジトリから流動的な環境に対応する重要なビジネス・アプリケーションへと変化を遂げていることについて取り上げます。

「DAMとは、アセットを取得して保管することに他ならない。」

公平のために言うと、この考えがすでに数年前に時代遅れなっていることに多くの人が気付いているでしょうが、DAMに関しては注目すべき変化がさらに起こっています。

まず、DAMの始まりを振り返ってみましょう。DAMは、最終アセットのリポジトリ、つまりアーカイブとして使われ始めました。これがDAM 1.0と呼ばれるものであり、その域から抜けて次の段階に進んでいない企業やベンダーは決して少なくありません(もっと多くのことが可能でそれが望ましいと知っていても、そこに到達する方法が分からない場合があります)。

DAMの次の波、つまりDAM 2.0は、上流の収集ポイントと下流の配信ポイントの接続を可能にすることでした。アップロードポータル、ダウンロードポータル、ウェブコンテンツ管理(WCM)システム、ソーシャルサイトへの接続などについて考えてみてください。

DAM 2.0には現在でも多くのイノベーションが起こっています。この変化はまだ終わっていません。たとえば、WCMのようなほとんどの下流のシステムでは、基本的な統合がされており、ページ作成者がWCMでパネルを開いてDAMからアセットを選択し、それをWCMにコピーして、WCMで使用されるメカニズムを介してウェブに配信する仕組みになっています。つまり、コンテンツが複製され、ウェブサイト上のコンテンツのパフォーマンス(表示回数、エンゲージメントなど)がDAM内のアセットから切り離されています。これは、ストレージの浪費であると同時に、DAMで利用可能な他のすべてのメタデータに基づいてアセットのパフォーマンスを理解する機会を失ったことにもなります。アセットのパフォーマンスは、そのアセットの作成コストと比較した場合にどうか?別の作成者または代理店のアセットと比較したパフォーマンスはどうか?アセットのトレーサビリティが確立されていない場合、これらの質問に答えることは非常に困難です。

作成者がWCMでパネルを開いてDAMから選択するアセットが、WCMでURLによって参照されており、WCMに複製されるのではなく、DAMからコンテンツ配信ネットワークに直接公開されるような統合が好ましいと言えます。これにより、ストレージを大幅に節約できるだけでなく、アセットが閲覧者に配信されるたびにDAMの接続が確認されるため、パフォーマンスを追跡するのもはるかに簡単になります。

さらに高度な統合では、動的なアセットをWCM内のページに配置することにより、ページが閲覧者によってロードされると、その閲覧者の状況(年齢、所在地、既知の好み、セッション履歴など)に基づく最も適切なアセットがWCMによってDAMで検索されるようになります。お気づきのとおり、このシリーズの以前のブログでお話しした、プログラマティックの例とよく似ています。


しかし、今日のDAMのイノベーションの最大の功績は、DAM 3.0にあります。DAM 3.0は、創造、変革、解釈、洞察力の中間要素をコンテンツサプライチェーン全体にわたってコンテンツに加える役割を果たします。パート3で説明したように、コンテンツのスループットが、新鮮さと関連性に関する消費者の期待に応える大きなボトルネックになっているため、この変化は必要なことです。DAM 3.0の要は、エンド・ツー・エンドのデジタル・コンテンツ・サプライチェーンを確立することにより、人的作業(クリエイティブの選択、システムの目標設定、サプライチェーンの関係者間の関係構築)を効率化すると同時に、コンピュータシステムに任せることのできる手動のルーチン処理を最大限に増やすことにあります。

次に、このシリーズのパート7では、人工知能とそれがDAMで果たす役割について説明します。DAMは自動タグ付けを大きく超えて進化しています。

このブログシリーズに興味がありましたら、DAMのトレンドについて是非意見交換したいですね。お気軽にお問い合わせください!