このブログは、DAMコミュニティが時間をかけて発展させてきた考え方のうち、再評価する必要があるものを取り上げた本シリーズのパート8で最後の記事になります。
- このシリーズのパート1では、こうした考え方の概要を述べました。
- パート2では、このような考え方を掘り下げて、サイロ間でコンテンツを管理する必要性がますます重要かつ容易になっていることを強調しました。
- パート3では、手作業によるコンテンツ制作のアプローチを回避する時が来た理由を強調しました。
- パート4では、再利用と再結合を可能にするために、DAMの一時的なコンテンツを保持することの重要性について説明しました。
- パート5では、ビデオとDAMの関連性が強まり重要となっている点に光を当てました。
- パート6では、アーカイブ・リポジトリから流動的な環境に対応する重要なビジネス・アプリケーションに変化してきているDAMの役割を取り上げました。
- パート7では、キャンペーンのライフサイクル全体を通してDAMのユーザーを支援する、ソフトウェアの世界を席巻する革命的技術、すなわち人工知能の可能性に焦点を当てました。
本シーリスの最後のブログとなりました今日の記事では、レガシーエンタープライズDAMがますます時代遅れになる中で、それを回避する唯一の方法はより簡単な部門レベルのソリューションになるという誤った考え方を取り上げたいと思います。
「レガシーDAMはイノベーションと変革の妨げとなり、それを回避する唯一の道は部門ごとのアプローチである。」
前半のコメントが正しいという意見は多くの企業から寄せられています。だからといって、後半のコメントも正しいと言えるでしょうか?実際のところ、業界の動向を見てわかることは、レガシーシステムだけでなく、部門システムも置き換えることに関心が集中していることです。その理由を理解するには、20年前に遡る必要があります。
DAMの約束は、当時から現在までずっと一貫しています。つまり、アセットを一箇所に集めて、誰でもそこからアセットを見つけて変換し、配信できるようにすることによって、アセットの価値を引き出せるようにすることです。
ベンダーはアセットの管理を保証していたので、ユーザーは適切なアセットを使用しさえすれば、、クリエイティブプロセスを統合して簡素化し、既存のものを簡単に見つけて再利用することによりアセットの作成や購入に費やすコストを削減し、組織全体のコラボレーションを改善できました。
DAMの現実とは、主要なCPGからのこのアーキテクチャが示すように、何か別のものだったのです。
多くの大規模組織にとって、DAMの世界は混乱したままです。アセットはいたるところに散在し、複数のシステムが複雑に絡み合って接続され、全システムを継続稼働するには多額のコストがかかり、変更を加えるのが極めて困難です。
その結果、多くの企業は可能な限り、レガシーDAMを脱出し、部門別のアプローチを取って、特定の部門を支援するためのシンプルな既製のシステムを採用しました。
そうした企業が見落としているのは、大規模な組織が規模を拡大し、サイロ間でのコラボレーションを実現し、そして本シリーズのパート2でお話したようなエンドツーエンドのエクスペリエンスを提供する必要性をあきらめている点です。部門別DAMユーザーの多くは、これらのシステムを試してからこの結論に至り、より優れた方法を模索しています。
今までDAMコミュニティに共通の7つの考え方を詳しく見てきました。こうした考え方を再検討し、打破し、破棄する時がすでに来ているのです。DAMの新世界へ旅立つ準備はできていますか?2017年後半のマーケティングと顧客経験の現実をDAMに反映させる準備はできていますか?もしそうならば、Nuxeoのサービスについて是非お問い合わせください。