マーク・トウェインの有名な言葉に、「問題は知らないことじゃあない。知りもしないことを知っているんだと思い込むことなんだよ」とあります。
マーク・トウェインはDAMの現状を書いたわけではありませんが、本年末ごろには検討すべき変更がたくさんあります。検証済みの信頼できる前提条件を慎重に検討して、それがまだ理にかなっているかどうかを確認し、組織を成功に導くために変化するビジネスニーズを予測しその準備を整え活用できるようにする絶好の時です。
数週間前にまさにこの課題に取り組みました。私たちは、1時間くらいかけてヘンリー・スチュワート(Henry Stewart)の仲間たちとこれらの前提のうちの7つについて話し合い、再検討しなければならない理由を説明しました。このトピックは、今年最上位に登録されたHenry Stewartのウェビナー(録画はここで視聴できます)で取り上げられていたので、関連性があるはずです。そうしたことから、私もブログでこの問題を考えてみようと思いました。
まず、今後数週間にわたって掘り下げようとしている共通する考え方を一つひとつ見てみましょう。
1.エンタープライズDAMは今までも今後も決して機能しない望みのないアイデアです。サイロの壁を打ち砕くのは困難です。これは歴史的にも動かしがたい真実でした。しかし永久にそうなのでしょうか?
2.クリエイティブコンテンツは貴重で、手作りでなければならなりません。これがすべてのコンテンツが人の手による創造とレビューを必要とするという考え方です。先史時代の芸術家が火から燃えた棒を拾い、洞窟の壁に何か描いてから、文字通り何千年もの間、このことは真実でした。私は、この見方に非常に同感です。私はオペラ・パフォーマンスの学位を持っているので、マイクの効果さえ軽く考えてしまいます。それに、妻は2種類の美術学位を取得しているんです。しかし、良くも悪くも、この信念は以前ほど真実ではなく、後でその理由はお話します。
3.一過性のコンテンツには一時的な価値しかありません。最新のFacebook広告がハイパーパーソナライズされ、状況に合っているなら、それを維持することに何の意味があるのでしょうか?
4.イメージはDAMの主要なコンテンツタイプです。大きなグリッドの画像を表示するDAMのデモをいくつか見たことがありますか?「イメージ」と同義語の名前を持つDAMベンダーさえいますが、私が考えているものはどれか当ててみてください。長い間イメージグリッドを探し求めてきたので、そのアイデアはDAMと同じように使えるといってもいいと思います。でも、実は長い間とは言えないんです!
5.DAMとは、すべてアセットの取得と保持に関する機能です。公平のために言うと、このアイデアがすでに数年前に時代遅れなっていることに多くの人が気付いているでしょうが、DAMに関しては注目すべき変化がさらに起こっています。
6.多くのDAMユーザーや実装者の話によると、自動タグ付け機能が組み込まれているので、AIがDAMで役割を果たすわけではありません。再検討する時が来ているのではないでしょうか?
7.レガシーDAMはイノベーションと変革を妨げることになります。それを回避する唯一の道は部門ごとのアプローチです。前半のコメントは真実だが、後半のコメントは必ずしも正しいとは言えないと多くの企業が報告しています。
次のブログ記事では、一連の考え方を順次検討していこうと思います。また、11月中旬に開催されるDAM LA 2017カンファレンスでは、DAMのトレンドとその対応について意見交換ができればと思います(コードURI100を使って割引価格で登録できます)。パネルセッション「ツールズ&ソリューションズ:ベンダーはどのようにDAMの課題にアプローチしていくか?」、また他のトークセッションで意見を述べたいと思います。お会いできるのを楽しみにしています。
このブログは最初、LinkedInのここに掲載されました。