コンテンツサービス、理解のシステム、ECMの将来


Tue 28 March 2017 作成者: Chris McLaughlin

ここ数年、エンタープライズ・コンテンツ管理の廃止、そして最近ではコンテンツサービスのプラットフォーム、アプリケーション、コンポーネントの登場について多くのことが書かれています。

今年1月、Gartner社のMichael Woodbridge氏は、ブログで「少なくともGartnerの市場の定義においては、故障、限界、旧市場の名前といった点で、ECMは機能しなくなっている」と述べて、コンテンツサービスの誕生を発表しました。また、1月には、AIIM社のJohn Mancini氏は、ブログで世界にSystems of Understanding(理解のシステム)を紹介し、知的情報管理の時代を導く見解を発表しました。これはオーランドで開かれたOrlandoのAIIMカンファレンスでの基調講演のテーマでした。

まさに、彼らが指摘するように、時代は変化し始めているのです。コンテンツの量と多様性は増大の一途をたどっています。モバイル機器は想像以上に普及し、私たちの日々の生活に浸透しました。クラウドは、ITインフラストラクチャとアプリケーションやサービスの顧客への提供方法において有力なツールとして登場しました。ソーシャルメディアは、情報の共有方法やコミュニケーション方法を永遠に変えました。消費者向けアプリやシャドーIT時代には、ユーザのほしいものが重要で、良いと思えばそれで十分になっています。さらに最近では、機械学習や人工知能技術が成熟し始めているため、コンテンツからより多くの洞察を得る機会が最前線に浮上しています。

変化し、進化するのが技術の性質です。この絶え間のない進化に伴い、不可避的に市場には画期的な時期、つまり、大変動や不安を引き起こす変化の時期がありますが、それは同時に、ベンダーや顧客にとっても、信じられないほど新しいチャンスが生まれる時なのです。

このようなECMの新時代をどう呼べばよいのかは、深い見識をお持ちの方やにコメントする立場にある人に譲りたいと思います。(私自身の見解はひとまず置き、将来投稿するブログでこのことについてお話ししようと思います。)今日取り上げようと思ったのは、ECMの将来についてでした。また、議論を先へ進めたいと思っていました。S.M.A.C.(ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド)のECMへの影響については既に多く書かれているからです。

次の2週間で、次世代のコンテンツプラットフォームの主要要素のいくつかに焦点を合わせながら、ECMの将来について4部構成で説明します。これには、モジュール性、接続性、メタデータ モデルと拡張されたハイブリッドクラウドインフラストラクチャ等が含まれます。それでは、モジュール性から始めましょう。

あらゆるもののモジュール性

私のブログの読者はご存じだと思いますが、これはECMソリューションのアーキテクチャに関する論文ではありません。その代わりに、モジュラーアーキテクチャの実用性について、次の2つの単純な視点から検討していきます。一つは、コンテンツサービスプラットフォーム上に新しいソリューションを構築すること、もう一つは、次世代システムが将来でも柔軟に対応できることを保証することです。

プラットフォームの目的とは何か?それは、簡単に言うと、ソリューションを構築するための共通の構成基盤です。これらは、顧客が独自のビジネスニーズと利益のためにプラットフォームを活用する個別のソリューション、あるいはベンダーやそのパートナーが、特定の水平系列(業界)または垂直系列(業界)のビジネスニーズに対応するできるカスタマイズされたアプリケーションを開発する、繰り返し可能なアプリケーションです。モジュラーサービス、つまりマイクロサービスは、特定のソリューションやアプリケーションの開発を容易にします。開発者は、すべての人にすべてのものを提供しようとする扱いにくいモノリシックなプラットフォームを扱うのではなく、必要とする特定の機能を提供するモジュラーサービスを呼び出すことができます。

ベストオブブリードと統合ECMプラットフォームに関する古い議論を覚えていますか?多くの場合、顧客は最高のソリューションを統合する苦労を避けるために、より優れた機能性または優れたユーザエクスペリエンスを犠牲にしました。クラウドとクラウドサービスの登場により、本当に必要とするサービスを見つけて、おそらく他のベンダーのサービスと一緒に組み込むだけで、ビジネスに必要なアプリケーションを作成することがますます容易になっています。この新しいマイクロサービス時代に向けて進むにつれて、こうした変化は、モジュール型プラットフォームの価格設定を行うベンダーにとって、またプラットフォームの機能の一部だけを利用している顧客にとって、非常に興味深い意味を持ちます

モジュール性は構成が深い。顧客は、インフラストラクチャとテクノロジーの新しい進歩をプラットフォームに簡単に追加して埋め込むことができるように、モジュール性のためにより深く設計する次世代プラットフォームも捜す必要があります。モノリシックECMプラットフォームの隠された問題の1つは、メジャーリリースされた多くのプラットフォームで、顧客は最新バージョンを採用する本格的な移行を行わなければならないことです。これらの「アップグレード」に関連するコストとリソースの要件は大規模であり、前世代のECMプラットフォームの高額な総保有コスト(TCO)が最大の要因の1つになっています。

したがって、前方互換性があり、基盤となるデータベースを更新できる(例えば、より低コストの、より性能の高いNoSQLオプションを提供する)ソリューションを採用して、コンテンツの保存のために新しいオプションを追加するか、またはまったく再構築することなく、新しい検索エンジンを組み込みこんだほうがはるかに良いのでしょうか?いずれにしても、一部のベンダーはアーキテクチャとそれが顧客のTCOに及ぼす影響について考えています。

したがって、私の見解は明快です。開発努力をスピードアップするために、より現代的なマイクロサービスベースのアーキテクチャを探しているときは、基盤となるプラットフォームのモジュール性と、インフラとサポート技術の最新の進歩を継続的に活用できるアーキテクチャも探す必要があります。


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