スタートアップ企業で働いていると、忙しさに翻弄されて、小さな喜びを実感したり、これまでの成果を振り返って祝福したりする時間がなくなる、あるいはそうする時間をとれないことがよくあります。

かくいう私も、Nuxeoが12月に「[Database Trends and Applications](http://www.dbta.com/)」誌の「[2018年データ/情報管理分野のトレンドセッター製品](http://www.dbta.com/Editorial/Trends-and-Applications/Trend-Setting-Products-in-Data-and-Information-Management-for-2018-121846.aspx)」に選ばれたことを最近になって思い出しました。

これ以外にもNuxeoは、以下をはじめとした高い評価を得ています。

私はふと考えました。「トレンドセッター」とは何を意味するのでしょうか?辞書の定義によると、「ファッションやアイデアで新しい流行を作り出す人」となっています。しかし私は、それよりも大きなもの、おそらくファッションとアイデアの2つを組み合わせたものを意味するのではないかと思います。つまり、トレンドセッターとは、アイデアを流行らせてメインストリームにする人(この場合は企業)のことであると私は考えます。

トレンドセッター

1つ例を挙げてご説明しましょう。私は先日、ケーブル放送のHBOでドクター・ドレーに関するドキュメンタリー番組を見ました。この番組では、ヘッドフォンメーカーとして大成功を収め、2014年にAppleに売却されたBeats社が創設された経緯について触れられていました。Beats社の成功のどのような点が興味深いかというと、ドクター・ドレーと彼のパートナー、ジミー・アイオヴィンが、自分たちの制作したヘッドフォンをいかにして流行らせたかということです。2人は、ミュージシャンや俳優、スポーツ選手などの人脈を利用して、Beatsを必携のファッションアイテムに仕立て上げたのです。

Beats by Dr Dre

Beats社はこのヘッドフォンを発明したでしょうか? ハイエンドヘッドフォン市場を生み出したでしょうか?いいえ。オーディオマニア向けヘッドフォンは既に何年も前から販売されています。

Beats社は最新のテクノロジーでヘッドフォン市場に革命を起こしたのでしょうか?いいえ。それどころか、製造業務をアウトソーシングしています。

Beats社はそれまでのレベルを大幅に上回る高音質のヘッドフォンを生み出したのでしょうか?いいえ。Beats社のヘッドフォンよりもはるかに優れた音質のヘッドフォンが他社から販売されています。

それでは、Beats社のヘッドフォンは、退屈でありふれたBose社のヘッドフォンと同じでしょうか?いいえ。違います。あらゆる点においてワイルドで、はっとさせられるような魅力にあふれています。このことこそ、2人の音楽プロデューサーがトレンドセッター、もしくはトレンドメーカーである理由であり、Beats社が32億ドルでApple社によって買収されるまでに成長した理由でもあります。

それでは、コンテンツサービス分野の主要トレンドが何であり、Nuxeoがドクター・ドレーやジミー・アイオヴィンのようなトレンドセッターとして認められているのはなぜかについてご説明しましょう。

一元的なプラットフォーム:あらゆるコンテンツタイプに対応

簡単に実現できるように見えますよね?世界は常に変化しています。

動画やオーディオ、高解像度画像などのリッチメディアタイプは、あらゆるタイプの企業でますます一般的に使用されるようになっています。それにもかかわらず、テキストベースの文書と画像しか管理できないエンタープライズコンテンツ管理(ECM)ソリューションがいまだに大半を占めています。中には、利用者に気付かれないように、文書管理とデジタルアセット管理(DAM)用に2つのまったく異なる製品を提供しているベンダもいます。

一方のNuxeoは、DAMとECMの世界が1つにまとまりつつある中、最新のコンテンツサービスプラットフォーム(CSP)ではテキストとリッチメディアの両方のコンテンツタイプを管理できる必要があると考えています。また、Nuxeoのプラットフォームには、業界最高レベルの性能を誇る動画処理機能が搭載されています。

クラウド対応ではなくクラウドネイティブ

クラウドホスティングの出現に伴い、多くのソフトウェアベンダが自社テクノロジーを「クラウド対応」にするための争いを余儀なくされました。従来型ECMベンダは、VMWareやDockerをコンテナとして使用することにより、製品をクラウドソリューションのように見せることには少なくとも成功しました。

このように競合他社がクラウド「対応」の取り組みを進める一方で、Nuxeoは、真にクラウドネイティブなプラットフォームとして既に設計されていました。また、MongoDB Atlas、Elasticsearch、AWS EBS、S3ストレージなどのクラス最高レベルのクラウドサービスを活用している点も、Nuxeoが競合他社と異なる点です。端的に言ってNuxeoは、業界で最も最新式、高性能、かつ効率的なクラウドプラットフォームです。それでありながらクラウド専用ではないため、必要に応じてどこにでもデプロイすることが可能です。

はじめにAPIありきの設計アプローチ

私はよく、「コンテンツサービスプラットフォームはエンタープライズコンテンツ管理とは違うものですか?それとも、コンテンツサービスプラットフォームという新しい名称をGartnerが付けただけですか?」と質問されることがあります。それに対する私の答えは、「はい。非常に大きな違いがあります」です。

ECMは、画一的なアーキテクチャの単一リポジトリと一連の製品でコンテンツを管理するアプローチに企業を移行させようとするものでした。それとは対照的に、コンテンツサービスは、場所を問わずコンテンツにインテリジェントにアクセスできるようにするものです。基本的なコンテンツ、ケースやクレームに関する資料、デジタルアセットなどに他のアプリケーションやソリューションからアクセスできるようにするサービスです。従来型のECMソリューションにもAPIは採用されていますが、後からの思い付きで追加されたものであり、ベンダから提供されるアプリケーションでは実行できない機能のために用意されています。

Nuxeoは概念からして異なります。

というのも、Nuxeoは「はじめにAPIありき」の原則に基づいて設計されているからです。つまり、Nuxeoのアプリケーションに含まれているものは、すべてAPIにも含まれています。Nuxeoのねらいは、買収を通じて獲得した、緊密に連携しない多数のアプリケーションを売りつけることではなく、堅牢で高性能、かつ柔軟にアクセスできる一連のサービスを提供することです。

MongoDBとNoSQL

Nuxeoは、[MongoDB](https://www.mongodb.com/)などのNoSQLデータベースをフルに活用した業界初のコンテンツサービスプラットフォームです(これを行っているのは、今なおNuxeoだけです)。これを聞いて皆さんは、「_それがなぜ重要なのか?データベースはどれも同じだろう。_」と思うかもしれません。それでは説明させていただくと、第一に、NoSQLデータベースはSQLベースのデータベースよりも拡張性と性能に優れています。実際、Nuxeoが行ったベンチマーキングでは、[MongoDBのパフォーマンスがSQLベースのデータベースの15倍以上](https://benchmarks.nuxeo.com/)であることが判明しています。

おそらくこれと同様に重要なこととして、NoSQLデータベースの柔軟性は群を抜いています。SQLデータベースを利用する従来型ECMシステムの場合、データモデルを設計した後は、そのデータモデルに拘束されます。NuxeoとMongoDBを使用する場合は、組織のニーズに合わせてデータモデルを拡大・拡張することが可能です。

モジュラー設計

モジュラー設計であることをアピールしているベンダは少なくありませんが、Nuxeoのアピールは、将来を見据えたアーキテクチャであることです。Nuxeoのプラットフォームは、2008年に構築された当初から将来を念頭に置いて設計されれています。Nuxeoの製品は完全にモジュラー設計になっているため、新しいテクノロジーが登場したら、古いテクノロジーを「取り外して」、新しいテクノロジーと交換するだけで済み、混乱を招くことも、コストのかかるアップグレードや移行を行う必要もありません。

Apache JackrabbitをMongoDBで置き換えれば完了。
LuceneをElasticsearchで置き換えれば完了です。

その結果、より高性能で拡張性と信頼性に優れたコンテンツサービスプラットフォームと、業界で最も先進的なアーキテクチャが生まれ、この状態が維持されます。Nuxeoの将来を見据えた設計とは、このことです。

Google Vision/Amazon Rekognition

昨年8月、Nuxeoの某ライバル会社から、CSP製品を画像認識用のGoogle Vision APIと統合したという厚かましい発表がありました。この発表のどこが厚かましいかというと、Google Visionと連携するNuxeo VisionをNuxeoがその約1年前に既に発表していたことです。実際、Nuxeoは、Amazonが提供する同様の機械学習サービスRekognitionとの連携機能も既に製品に組み込み、リリースしていました。

DAM市場の競争に参加する一企業としてNuxeoは、画像のタグ付けが大量の労力を要する手動プロセスであることを極めて早い段階で認識し、タグの記述が不十分であるために多くのお客様が既存のアセットを見つけるのに苦労しているという問題を把握していました。VisionやRekognitionなどの人工知能(AI)テクノロジーの採用は、Nuxeoがいかに競合他社に先駆けて最新のテクノロジーを活用し、お客様のビジネス上の課題を解決しているかを示すほんの一例です。

今なおトレンドセッターであり続けるNuxeo

コンテンツサービスを根本から変革するNuxeoの取り組みはまだまだ道半ばです。

今後は、AIをメタデータ抽出のためのツールとしてだけでなく、意思決定を自動化し、コンテンツの配信をパーソナライズするための主要テクノロジーとしても、さらに活用していく予定です。また、業界初の10Bオブジェクトを使用したベンチマークという、新たな高みへも挑戦します。さらに、デジタルアセットの作成と管理の常識を覆すような新しいアプリケーションのリリースも予定しています。

結局のところ、この世界は、流行を作り出すトレンドセッター、流行を敏感に読み取るトレンドスポッター、そして流行に追従するトレンドフォロワーで成り立っています。Nuxeoは、トレンドセッターであることを誇りに思い、そのことを「Database Trends & Applications」誌によって認められたことを大変喜ばしく感じています。

イノベーターとして、またトレンドセッターとして常に最先端を行くことは、お客様に対する当社のコミットメントです。Nuxeoは今後も、従来からの問題を解決する斬新な方法を模索し、業界トップのコンテンツサービスプラットフォームになるための投資を続けていく構えです。

コンテンツサービスNuxeo