デジタルアセット管理(DAM)ソリューション でファイルを検索するたびに、今日も生産性の低い一日だと感じるべきではありません。

Nuxeoでは、米国の大手企業の声に耳を傾け、アセット検索の進化と現状がいかにワークフローに影響を及ぼしてきたかを探ってきました。その結果、分かったのは、デジタルアセット業務の効率と生産性にとって今もなお最大の障害のひとつであるのが、DAMの検索スピードだということです

Nuxeoは、もっと良い方法があることを知っています。なぜなら、もっと良い方法を構築してきたからです。

それを証明することもできます。

DAMの検索スピードが重要な理由:期待感の高まり

40年前であれば、会社のアーカイブに保管された写真にアクセスするには、担当部署にリクエストを出して、誰かに物理的にファイルを探してもらう必要がありました。それを根本的に変えたのがDAMでした。今では、デジタル検索をすれば、ものの数秒でアーカイブからファイルを取り出すことができます。何時間も待つ必要はありません。

今の世の中は、DAMの黎明期とはまったく異なる世の中です。1990年代終わりにDAMが産声を上げたばかりの頃、ウェブ検索は5~10秒、あるいはそれ以上かかることがありました。ウェブ検索などしたことがないという人もたくさんいました。

ファイルの検索

今では、検索性能に対する期待感は、GoogleやAmazonなどの大手ウェブサイトからもたらされています。消費者は速くて簡単で直観的な検索に慣れていて、検索インデックスの大きさやクエリの複雑さのせいで速度が落ちることを心配する必要もありません。

この消費者の期待が、職場にも広がっています。今日のビジネスアプリケーションは、直接的な競合製品との比較で判断されるだけでなく、消費者向けのウェブサイトやアプリに適用される基準とも比較されるのです。

10年前なら、業務上の検索に10秒かかたっとしても、不満の声は上がらなかったでしょう。でも今では、10秒が永遠のように感じられます。最も痛手を被るのは検索のプロです。検索結果に応じてすばやくクエリを変更し、パラメータを絞り込んでいくのに長けている人は、スピードが遅いと感じ、2、3秒の検索ですら苛立ちを覚えます。これはGoogle、Amazon、Facebookなどが実践しているスピードに慣れているためです。

DAMの検索スピードが重要な理由:注意の持続と気の散る要因

私的なメールや仕事のメール、ソーシャルメディア、Slackのチャンネル、テキストメッセージ、ニュースアラート、電話……。今日の職場には、主にデジタル関係で気の散る要因があふれています。

検索スピード

Udemyが実施した調査によると、ミレニアル世代とZ世代の社会人の3分の1以上は、勤務時間中に少なくとも2時間を私的なスマホ利用に費やしているそうです。また、全社会人の3分の2が、勤務時間中に少なくとも1時間はスマホを私用に使っていると回答しています。気の散る要因のなかでも最大のものはソーシャルメディアです。調査回答者の3分の2以上が、最大の落とし穴がFacebookだと答えました。

注意力をそぐこれらのものは、目線を少し変えるだけの距離にあります。ブラウザの次のタブや、デスクの片隅でバイブを鳴らしているスマホなどです。

検索結果が返ってくるまでに5~10秒(またはそれ以上)もかかっていては、待っている間にほかのことに気を取られるのが落ちでしょう。こうして失われる生産性は1分か2分かもしれませんが、会社のDAMシステムで実行される数万件という検索を考えれば、どれだけリソースが無駄にされているかが分かります。

Nuxeoの検索スピードのベンチマーク

DAMのペインポイントについてお客様と話しているうちに、検索スピードが重要であることが明らかになってきました。遅いレガシーシステムを使っている企業では、ユーザーの苛立ちが高まり、使用率が低下します。

ゆえにNuxeoは、高速な検索を非常に重視しています。どれだけシリアスか。検索にまばたきほどの時間がかかるようでは遅すぎるというのが、私たちの考えです。

人間のまばたき1回の時間は100~400ミリ秒です。Googleの検索は、結果が返ってくるまでに200ミリ秒かかります。

DAMの高速検索

Nuxeoのベンチマークテスト(40GBまでの様々なファイルを含んだDAMで実施)によると、単純な検索クエリと高度検索クエリの99%以上が50ミリ秒未満 で結果を返しました。まばたき1回の2分の1から8分の1の速度です。

これらの検索はファイル名だけに対して行われたのではないことにもご注意ください。全文検索や設定可能な高度検索の機能を使って、デジタルアセットを徹底的かつ完全に検索できるのです。これらすべてにかかる時間が、指を鳴らすのにかかる時間の10分の1ほどなのです。

Nuxeoの検索スピードのベンチマーク:検索のスケーラビリティ

DAMソリューションに保存される情報の量は、驚異的な速度で増えていて、減速する気配はありません。ほとんどの企業では、ターゲット別のキャンペーンやパーソナライゼーションによって、必要とするコンテンツ量が劇的に増加しました。今日と明日のニーズを満たそうとする新時代のDAMシステムは、高解像度の動画や3Dを含む膨大な量のファイルを検索できなければなりません。

大規模なシステムでの検索性能をテストするため、Nuxeoでは、2つのサイズのDAMユースケースを作成しました。ひとつは40GBまでのアセットを5億個保存したシステム、もうひとつはアセットを10億個 保存したシステムです。以下のテスト結果に驚かれるかもしれません。

パフォーマンスに違いがありませんでした。 検索対象のコンテンツを2倍に増やしたことが、検索性能にほぼまったく影響を及ぼさなかったのです。また、コンテンツの需要が高まる時間帯をシミュレーションするために、検索を集中的に増やしてみましたが、その影響もありませんでした。

Nuxeoのような検索性能を有するベンダーはほかにありません。弊社のようなアーキテクチャを使っているDAMソリューションがほかにないからです。ですから、私たちが「無限のスケーラビリティ」と言う時、これは決して誇張ではありません。Nuxeoは、DAMの未来と御社の未来にコミットメントしているのです。

結論として言えること:単なる「スケーラビリティ」とNuxeoの「スケーラビリティ」は別物です。 弊社のスケーラビリティベンチマークレポートをダウンロードして、詳細をお読みください。

Nuxeoの ベンチマークはすべて一般公開されています。