信じがたいことに、今年もまたこの時期がやってきました。空気が冷たく感じられるようになって、ハロウィンの季節が到来し、その後まもなくして(米国在住者の場合は)感謝祭が続きます。それだけではなく、コンテンツサービスプラットフォーム(CSP)の Gartner マジッククアドラントが発行される時期でもあります(最新版は 10 月 25 日に公開されました)。
そうです。Nuxeo をはじめとしたソフトウェアベンダは毎年この時期、自社製品が Gartner による徹底的なレビューにかけられる間、「リーダー」、「概念先行型」、「チャレンジャー」、「特定市場指向型」のいずれかに選出されることを願いながら、結果が発表されるのを首を長くして待つのです。
今回、Nuxeo がコンテンツサービスプラットフォームの Gartner マジッククアドラント(2018 年)で「概念先行型」に再び選出されたことは、大変喜ばしいことです。個人的に特にうれしいのは、Nuxeo が今年のレポートで「ビジョンの完全性」においてさらに右方向に移動しました。昨年のレポートで初めて選出されたことを考えると、かなりな健闘でした!
それではここで、Gartner のマジッククアドラントについて、そして Nuxeo が今年の分析レポートでどのように評価されたかについてご説明したいと思います。レポートをご自分で読みたいという方は、Nuxeo のウェブサイトから無料でレポートにアクセスすることができます。
コンテンツサービスプラットフォームとは何か?
Michael Woodbridgeによる 2017 年のブログ記事の中で、Gartner は大胆にも「ECM(エンタープライズコンテンツ管理)の終焉」を宣言し、コンテンツサービスとコンテンツサービスプラットフォームが誕生したことを発表しました。今日、Gartner はコンテンツサービスプラットフォームを次のように定義しています。
統合型の製品スイートおよびアプリケーションとして実装される一連のサービスとマイクロサービスであり、共通の API とリポジトリを共有すことによって、多様なコンテンツタイプを利用し、組織全体で複数の顧客層と多数のユースケースに対応するもの。
言い換えれば、多様な種類のコンテンツと連動するために一連の API およびコアサービスを実装したプラットフォームだということです。また、プラットフォームであるため、企業全体であらゆる数のユースケースに即した使い方をすることができます。
コンテンツサービスプラットフォームの主な要素とは?
Gartner はレポートの中で、管理とコンテンツセキュリティにはじまり、メタデータと分類、さらにはコラボレーション、生産性、ワークフローとプロセスに至る、コンテンツサービスプラットフォームにとって極めて重要な 15 の機能について詳説しています。
しかしここでは、効果的なコンテンツサービスプラットフォームを構成する要素であると Nuxeo が考える、上記以外の機能をいくつか追加しておきたいと思います。
- クラウドネイティブアーキテクチャ。Gartner が述べているとおり、コンテンツサービスプラットフォームは、クラウドからオンプレミス、さらにはハイブリッド環境まで、どこにでも導入できます。ただし、コモディティハードウェア上で効率的に拡張でき、必要なパフォーマンスを簡単に実現できる(数百万ドルのコスト削減につながる)のは、クラウドネイティブアーキテクチャだけです。また、真に「将来を見据えた」設計に必要なモジュラー性を備えているのも、クラウドネイティブアーキテクチャだけです。Nuxeo のクラウドネイティブアーキテクチャの詳細をご確認ください。
- 多様なコンテンツタイプのサポート。モダンなコンテンツを構成するのは、もはやスキャン画像や電子ドキュメントだけではありません。高解像度の画像や動画、さらには 3D コンテンツと VR コンテンツも、ビジネスにますます欠かせない存在となっています。モダンなコンテンツサービスプラットフォームは、ドキュメントだけでなく、あらゆるコンテンツタイプをサポートします。
- NoSQL ベースのメタデータモデル。コンテンツを安全に格納することは比較的容易です。本当に難しいのは、任意の数の異なるユースケースにわたってコンテンツを効果的に管理することです。効果的なコンテンツサービスプラットフォームは、コンテンツとデータを結合させますが、最大規模のエンタープライズのニーズを満たすよう拡張し、コンテンツ戦略を長期にわたって成功させるうえで必要となる柔軟性をもたらすことができるのは、Nuxeo のような NoSQL ベースのソリューションだけです。
- はじめに API ありきの設計アプローチ。モダンなコネクテッドワールドでは、孤立したプラットフォームは存在しません。また、あらゆるアプリケーションに接続する事前構築済みのコネクタを提供できるプラットフォームも存在しません。そのため、効果的なコンテンツサービスプラットフォームでは、プラットフォームのすべての機能が API を通じてまず使用可能になるよう、はじめに API ありきの設計アプローチが採用されています。特定ベンダのコンテンツアプリケーションによってプラットフォームが置き去りにされることは決してありません。
- ローコードのアプリケーション開発アプローチ。プラットフォームの良し悪しは、そのプラットフォーム上で構築できるアプリケーションによって決まります。効果的なソリューションでは、ローコードの枠組みが採用されているため、開発者は企業にとって魅力的なコンテンツアプリケーションをすばやく構築できるようになっています。
- コンテンツに対する真の連携型アクセス。そして最後のポイントとして、コンテンツは企業全体に存在します。そのコンテンツを 1 つのリポジトリに囲い込もうとすることは、無駄でコストのかかることです。Nuxeo ではその代わりに、複数のリポジトリにまたがるコンテンツを「接続して統合」し、レガシーのアプリケーションとプラットフォームを徐々に廃止できる、よりインテリジェントなアプローチを推奨しています。
コンテンツサービスプラットフォームの Gartner マジッククアドラント(2018 年)で Nuxeo が選出されたことに関する次回の記事では、なぜコンテンツサービスがあらゆるモダンデジタルビジネスに不可欠な構成要素なのかについてご説明します。
Gartnerは、リサーチ刊行物に掲載された特定のベンダ、製品またはサービスを推奨するものではありません。また、最高のレーティングまたはその他の評価を得たベンダのみを選択するように助言するものではありません。Gartnerリサーチの発行物は、Gartnerリサーチの見解を表したものであり、事実を表現したものではありません。Gartnerは、明示または黙示を問わず、本リサーチの商品性や特定目的への適合性を含め、一切の保証を行うものではありません。
Gartner [コンテンツサービスプラットフォームのGartnerマジッククアドラント(2018年)]、[Karen Hobert、Michael、Woodbridge、Monica Basso]、[2018年10月25日]